劇団鳴かず飛ばず

はいさい。原田でございます。

公演から1週間。

ようやく、人間の生活に戻り、

人間生活を謳歌していたら、
すっかり、ご挨拶が遅れてしまいました。

というわけで、今更感がたっぷりですが


劇団鳴かず飛ばず第8回公演

「大江戸ロケット」

無事に終了致しました。




本当にたくさんの皆様にご来場いただき、
本当に本当にありがとうございます。

劇団員、スタッフ、メンバー一同、本当に幸せな思いで
公演を打つことができました。

幸せすぎて、毎日誰かが誰かと飲みに行ったり
遊んだりしてます。


ゲキシネいったり、飲みに行ったり、
毎日幸せです。


それもこれも大江戸ロケットが無事に打ち上がったからでございます。

人間万歳。

そんな気分であります。

そもそも、今回の大江戸ロケットは

完全に僕のワガママを押し切った形で始めており

「でかいことがしたい！」


と駄々をこね続け、実現した舞台であります。

一応、候補台本は3つ用意したのですが、

大江戸ロケット以外は譲らない！


という雰囲気満載でしたから。


団員をそそのかし、客演をそそのかし、テアトルをそそのかし、

主役すらもそそのかし。

しかし、そんな僕のわがままに、
たくさんの仲間が付き合ってくれました。

本当にわがまま冥利につきます。

しかも、単なる僕のワガママで終わるのではなく、
全員が大江戸ロケットを背負ってくれたので、

もはや、僕のワガママではなくなったわけです。

「原田のわがままに付き合った」大江戸ロケットではなくて

「自分たちで進んで無理する」大江戸ロケットになったので


原田の心理的負担の軽減具合といったら図り知れません。


団員として、積極的に動いてくれたメンバー。

団員でもないのに団員以上に動いてくれたメンバー。

後輩なのに、色々と頼りにしまくったテアトルメンバー

よくコンタクトを落したオリバー。

快く手伝いを引き受けてくれる芝居仲間。

本当に感謝感激です。


本当に本当に、自慢のメンバーと芝居がうてて、
本当にたくさんの方にこのメンバー自慢したかったので

本当に自慢冥利につきます（笑）

あぁ、本当にがゲシュタルト崩壊。

しかし、まだまだです。

各方面から聞こえる

「荒削り」
の3文字。



うーん、悔しいなぁ。

これが今の実力ですね。

勢いだけでなく、情熱だけでなく、
質の高いものを。


今後の課題です。

今はまだ「挑戦」

が評価されただけ。

「芝居」の評価をどんどんあげていかなければです。


頑張りますよーー！！！


その時は、また一緒に走っていきましょう。


そんな大江戸ロケット。

鹿児島でも面白い芝居ができる！

とやや、ムキになりながらも挑戦した舞台でした。

情宣にでるたびに

「鹿児島に劇団なんてあったんだ」

といわれる日々。

鹿児島では芝居はできないと県外に去っていく人。

うーん悔しい。

僕がテアトル時代に演出した作品で

「ロボロボ」という作品があります。

ピスタチオですね。

その冒頭にこんなナレーションがあるのです。

　　　　　　哲学に、こんな議論がある。
　　　　　　
　　　　　　誰もいない森の奥で、大木が倒れた。
　　　　　　その時、大木が倒れる大音響は
　　　　　　はたして誰も聞いていなくて

　　　　　　
　　　　　　鳴ったことになるのか、
　　　　　　それとも鳴ってはいないのか？

まさに、鹿児島の芝居を表してるなぁ、と思ったものでした。

鹿児島でまとめちゃ失礼ですね。

うちの劇団のことだなぁと思ったものです。


そのロボロボはラスト、きっと誰かに届いていると希望を込めて終わります。

でも、今回の大江戸ロケットのあげた花火はちゃんととどいたんじゃないかなぁ、と。

ちょっとだけ、自信にしたいと思います。

現実が芝居を超えられた3日間だったと思います。

鳴らし続けなきゃ、忘れていかれるだけです。


鳴かず飛ばずは、これからも


精一杯でかい音で鳴らし続けますので、

お付き合い、よろしくお願い致します。


２０１０年10月18日　

劇団鳴かず飛ばず
演出　原田　耕太郎